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【眼病のリスクも?】コンタクトレンズをつけたまま昼寝をしてもよい?対処法もご紹介

【眼病のリスクも?】コンタクトレンズをつけたまま昼寝をしてもよい?対処法もご紹介

コンタクトレンズは便利なものですが、安全に使うためにさまざまなルールがあります。中でも、「コンタクトレンズをつけたまま寝てはいけない」という決まりがありますが、短時間の睡眠の「昼寝」ではどうでしょうか? この記事では、コンタクトレンズをつけたまま昼寝をするリスクや、対処法についてお伝えしていきます。ぜひ参考にしてください。

2023.03.29

コンタクトレンズをつけたままの昼寝はNG

結論からお伝えすると、コンタクトレンズをつけたまま昼寝してはいけません。レンズをつけたまま寝ると、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があるからです。場合によっては、眼病に繋がってしまいます。
そのため目の健康を守るには、ほんの少しの昼寝や仮眠であっても、コンタクトレンズを外す必要があります。

コンタクトレンズをつけたまま昼寝したときの状態は?

まずは、コンタクトレンズをつけたまま昼寝したとき目はどのような状態なのか、お伝えします。

角膜の酸素不足を引き起こす

コンタクトレンズをつけたまま昼寝をすると、角膜の酸素不足を引き起こします。レンズが移動の邪魔をして、角膜に酸素が届きにくくしてしまうからです。

角膜の細胞は、酸素をエネルギーとして利用しています。しかし、角膜には血管が通っていないので、血液を使って酸素を届けることができません。そのため角膜の細胞は、涙を介して空気中の酸素を取り込むことにより呼吸しています。
ところが、睡眠中は目を閉じています。空気中の酸素を使えないため、まぶたの裏の血管に含まれるほんのわずかな酸素を利用しています。

昼寝中にコンタクトレンズをつけているということは、角膜とまぶたの間にレンズがあるということ。そのため角膜は、まぶたの裏の血管から受け取れるはずの酸素を上手く取り込むことができません。よって、角膜の酸素不足を引き起こしてしまいます。

目が乾燥している

レンズをつけたまま昼寝をしているときは、目が乾燥しています。睡眠中は、目が乾きやすいからです。

悲しいときに流れるイメージがある涙ですが、実は常に分泌されています。まばたきを定期的にすることで分泌を促し、目の表面のうるおいを保っています。
しかし、睡眠中はまばたきをしないので、涙の分泌量が減少して乾燥を引き起こします。実際、朝起きたときに目の乾きを感じた経験のある方も多いかもしれません。
さらに、コンタクトレンズは涙を吸収する性質があることから、レンズを装用したままの昼寝は乾燥しやすいのです。

コンタクトレンズを装用したまま昼寝するリスク

次に、コンタクトレンズを装用したまま昼寝するリスクについてお伝えします。

角膜に傷がつく

昼寝中は、起きているときと比べると目のうるおいが足りません。そのため、目とまぶたの間に摩擦が生じやすく、角膜に傷がついてしまいます。
角膜に傷がつくと痛みを感じるだけでなく、目の疲れやかすみ、充血といった症状が出ることも。さらに、傷から微生物が入り込み、感染症を引き起こす可能性もあります。

レンズの張りつきやズレ

先ほどお伝えしたように、睡眠中は涙の分泌量が減り、乾燥しやすい状態。そのため、乾燥した目にレンズが張りつくことがあります。無理に外そうとすると、角膜が傷ついてしまいます。
また、まぶたを閉じて寝ているときでも目は動きます。そのため、目の動きに合わせてコンタクトレンズも動き、ズレてしまう可能性があります。

眼病などのトラブル

角膜の酸素不足が続くと、目のバリア機能が低下して感染症にかかりやすくなったり、傷つきやすくなったりします。
結果、さまざまな眼病のリスクが上がり、視力低下に繋がる可能性もあります。

コンタクトレンズをつけたまま昼寝したときの対処法

では、コンタクトをつけたままうっかり昼寝をしてしまったら、どうすればいいのでしょうか?対処法を確認していきましょう。

まずはうるおいを補充する

「はやく外さないと!」と慌ててしまうかもしれませんが、まずは目のうるおいを補充しましょう。目は乾燥している状態なので、無理に外そうとすると角膜に傷がついてしまう可能性があります。

最初に、ゆっくりとまばたきをしてください。まばたきには、涙の分泌を促すはたらきがあります。それでもうるおいを補充できない場合は、コンタクトレンズ用の目薬を使いましょう。
この際、水道水で目を洗うのは厳禁です。水道水の中には微生物が含まれていることがあるため、感染症の原因になり得るからです。また、レンズの変色や変形にも繋がるので、水道水を使わないように気をつけましょう。

コンタクトレンズを外す

目が十分うるおったら、清潔な手でコンタクトレンズを取り外します。その後、いつも通りのレンズケアをし、保存液につけてください。
ただし、ワンデータイプの場合は再度使うことができません。そのため、ワンデータイプを使っている方は新品と取り換えましょう。

また、コンタクトレンズの正しい外し方については以下のページで詳しくお伝えしていますので、併せて参考にしてください。

コンタクトレンズの 正しい外し方とコツを知ろう。

外れない場合や違和感のある場合は眼科を受診しよう

コンタクトレンズが張りついてしまいどうしても外せない場合は、迷わずに眼科を受診してください。自力で外そうとすると、目に傷がついてしまう可能性もあります。眼科に行けば、負担をかけずに取り外したうえで目の状態を調べてくれます。

また、痛み・かすみなどの症状や違和感が続く場合、目に何らかのトラブルが発生している可能性があるため、同様に眼科へ行くことをおすすめします。

コンタクトレンズをつけたまま昼寝しないための予防法

次に、コンタクトレンズをつけまま昼寝しないための予防法をお伝えします。ついうっかり寝てしまう人は、ぜひ参考にしてください。

家に帰ったらすぐに外す

家に帰った後についつい昼寝してしまう人は、コンタクトレンズをすぐに外す習慣を身につけましょう。すぐ外す習慣が身についていないと、昼寝や仮眠などの短時間の睡眠だけでなく、朝までコンタクトレンズをつけたまま寝てしまった、ということになりかねません。
家に帰って手洗いをした後なら、手が清潔な状態です。このタイミングで、ついでにコンタクトレンズを外すと楽ですよ。

コンタクトレンズのケースを持ち歩く

通勤・通学といった移動中に寝てしまう場合は、コンタクトレンズのケースを忘れずに持ち歩きましょう。移動中にメガネを使い、外出先でコンタクトレンズをつければ、装用しながら寝てしまうことを防げます。
また、コンタクトレンズのケースがあれば、職場や学校でいったんレンズを外して仮眠することもできるので、持ち運ぶようにしましょう。

昼寝をするときはコンタクトレンズを外そう

コンタクトレンズをつけたまま昼寝をすると、さまざまなトラブルを引き起こします。目の健康を守るためにも、昼寝をするときはコンタクトレンズを外すようにしましょう。
また、昼寝をしてしまいコンタクトレンズが外れない場合や、違和感のある場合は眼科を受診してください。

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