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コンタクトレンズの正しい度数の確認方法・選び方を解説

コンタクトレンズの正しい度数の確認方法・選び方を解説

コンタクトレンズの度数とは、視力の矯正力を意味する力とその数値ことです。 マイナス(-)やプラス(+)、±0と表記されています。遠視・近視・乱視などの目の状態によって、コンタクトレンズの度数は異なります。ここでは、コンタクトレンズの度数についての正しい確認方法や選び方、コンタクトレンズの箱や容器に記載されている数値の見方をあわせて解説いたします。

2023.04.28

コンタクトレンズの度数を確認する方法

コンタクトレンズの度数を調べる方法としては2つあります。1つは、眼科でもらえる処方箋(装用指示書)から確認する方法、もう1つは、現在使っているコンタクトレンズの製品パッケージから確認する方法です。

コンタクトレンズの度数は、処方箋やコンタクトレンズの箱・パッケージに書いてある「POWER」の数値で確認できます。
コンタクトレンズの「POWER」は、度数の強さを表すものです。「POWER」のほかに、「PWR」「P」「D」「SPH」というように、別の表記で記載されていることもあります。
POWERの数値が大きくなるほどに度数が強くなり、自分の視力にあわせて度数を選ぶ必要があります。

処方箋を使った確認の仕方

眼科でコンタクトレンズの処方に必要な検査を受けると、処方箋を発行してもらえます。処方箋には、患者本人の目の情報が記載されていて、その1つに度数があります。処方箋に記載されている内容からPOWER(PWR、P、D、SPH)を確認することができます。商品を購入する際は、記号と数字の両方が一致する商品を選びましょう。

パッケージを使った確認の仕方

コンタクトレンズのパッケージには、製品のレンズデータが記載されています。手元に処方箋がない方は、現在所持している製品のパッケージからも度数を調べられます。
こちらも、処方箋と同じように、パッケージにPOWER(PWR、P、D、SPH)が記載されているため、そこから確認することができます。コンタクトレンズのパッケージで度数を参考にする場合、以前に商品を購入した時点と現在では視力が変わっている可能性があることがあるため、不安な場合は眼科医に発行してもらった処方箋を参考にすることをおすすめします。

近視用・遠視用

近視は目に入る光が網膜より前で焦点を結んでいる状態のことをいい、遠視は目に入る光が網膜より後ろで焦点を結んでいる状態です。

近視用、遠視用それぞれの度数を表す表記は、メーカーにより様々ありますが、一般的には「POWER」「PWR」「P」「D」「SPH」「S」のいずれかの記号で表記されています。近視用は度数がマイナス(-)、遠視用は度数がプラス(+)で表され、度数が「0.00」あるいは「±0.00」となっているものは度数が入っていません。


処方箋やパッケージで確認をする時は、数字の前にある記号に注意が必要です。数字が同じでも、記号が異なれば正常な見え方にならないため自分が近視と遠視のどちらに該当するかをきちんと把握しましょう。

乱視用

乱視は、角膜(目の表面)や水晶体(目のレンズ部分)に歪みが生じて発生します。そのため、近視用のレンズでは目の形に合わず、装用している最中にレンズが外れやすくなってしまいます。乱視をしっかり矯正するためには、乱視用(トーリック)の製品を使うしかありません。
乱視用の度数は「CYL」という略語で表されていることが多いです。乱視度数はマイナス(-)で表され、数値が大きくなるほど矯正力は大きくなります。
乱視度数も、近視用の度数と同様に処方箋やパッケージで確認できます。

レンズデータの用語と説明

処方箋やコンタクトレンズのパッケージに記載してあるレンズデータにもとづいて、商品を購入する時に必要な用語について解説します。インターネットやお店でコンタクトレンズを購入する前に、それぞれの用語についてしっかりと理解を深めておきましょう。

度数(POWER/PWR/P/D/SPH)

視力を矯正する力を表す情報です。数字の大きさに比例して視力の矯正力も強くなります。ただし、数字が大きいほど見やすくなるわけではない点に注意しましょう。数字の前にあるプラス(+)とマイナス(-)の記号は、屈折異常の種類を表していて、プラスは遠視に、マイナスは近視に該当します。数字と記号の両方が、自分の目と一致しなければ、はっきりとした見え方を得られません。

CYL(乱視度数)

CYLとは乱視を矯正する力を表す情報です。乱視用(トーリック)の製品にのみに表記されており、近視用の度数と同じく重要な情報になります。
乱視は、水晶体や角膜の歪みによってものがブレて見えたり、ピントがぼやけたりしてしまう症状です。乱視度数はその歪みに合わせて、反対方向に光を屈折させるようにレンズを調整し、ものを正常に見せる度合いとなります。

AXIS/AX(乱視軸)

「AXIS/AX」は乱視を矯正できる角度を表す表記になります。乱視の角度を示すもので、中心軸と呼ばれることもあります。乱視用のコンタクトレンズ製品にのみ存在し、0~180°の数値で表記されています。
処方箋やパッケージには、90°、180°などキリの良い数値で記載されていることが多く、適切な見え方を確保するために重要な情報です。
乱視の角度には種類があり、直乱視や倒乱視などと呼ばれます。乱視の角度によって見え方が異なるため、さまざまな視点からの角度を考慮する必要があります。
乱視用コンタクトレンズは、角膜が歪んでいる角度、つまり乱視の角度と逆方向にレンズをゆがめることにより、ものを正常に見せることが可能です。
乱視用のコンタクトレンズを購入する場合は、確認する数値が近視用より多いため注意が必要となります。

BC(ベースカーブ)

コンタクトレンズのパッケージには、度数の記載とあわせて「BC」という数値が記載されています。
BCは、レンズ表面の湾曲(カーブ)度合いを表す情報です。数値が大きいほどカーブが緩く、小さいほどカーブがきつくなります。
目の形は人それぞれ違います。その違いの1つとして、角膜のカーブ度合いが挙げられます。そのため、コンタクトレンズも目の形に適したものを使うことが必要です。BCがあっていないコンタクトレンズを使いつづけると、眼精疲労になりやすく頭痛や肩こりといった体の不調にもつながってきます。

日本人の平均BCは8.6~8.7mmと言われており、±0.2以内の誤差ならば問題ありません。それ以上に差がある製品を使うと、レンズがずれる、目に圧迫感が生じる、角膜に傷がつく、眼精疲労になるなどの問題が現れます。一般的に、使い捨てタイプのコンタクトレンズのBCは8.6~9.0mmとされていますが、製品によってカーブ度合いに差が生じることも。新しい製品を使う時は、BCの数値が同じでも使い心地に問題がないかを気にするように心がけましょう。

DIA(直径)

「DIA」はコンタクトレンズの直径を示すものであり、ミリ単位で表示されます。
数値が大きいほど直径が長く、小さいほど直径が短いことを意味します。BCの説明でもあったようにコンタクトレンズは表面が湾曲しているため、直径はレンズを平らに伸ばした場合の長さをもとにしたデータです。クリアタイプのソフトレンズは14.0mm、ハードレンズは9mmと、タイプごとにおおよその直径は決まっています。製品ごとに直径が大きく変わるのはカラコンです。カラコンは、サイズが大きくなるほど着色できる範囲も広くなり、デザインに影響するため製品ごとに違います。

コンタクトレンズは、サイズが大きいほど装用している時に目を覆う範囲も広くなります。目に空気が触れにくくなるため、目が酸欠になり、疲れ目や充血、眼病をはじめとしたトラブルを引き起こすリスクが高まります。サイズが大きいレンズを装用する時は、装着液や目薬を使って目を潤し、目の酸欠を予防しましょう。DIAによってつけ心地が変わることはほとんどありませんが、コンタクトレンズに慣れていない人はDIAが大きいものの方がつけにくいと感じることや、目の大きさによってもつけやすいDIAは変わってくるため、初めてコンタクトレンズを利用する方は眼科での検診をおすすめします。

また、DIAとよく混同されがちなものとしてカラコンの着色直径がありますが、着色直径はカラコンの色のついた部分であり、DIAとは全く異なるものです。

ADD(加入度数)

「ADD」は加入度数とも呼ばれる数値です。遠近両用コンタクトレンズに欠かせない数値で、遠方を見るための度数と近くを見るための度数の差を表します。加入度数はプラス(+)で表され、老眼の進行とともに度数が大きくなっていきます。
遠近両用のコンタクトレンズは、遠視・近視の屈折異常があっても使用することが可能です。加入度数の強さは、遠視用・近視用の度数との中間で、見えやすいように調整する必要があります。

まとめ

使用するコンタクトレンズを選ぶ時は必ず度数をはじめとしたレンズデータを確認してから商品を買いましょう。また、目の形や状態は、時間の経過によって変化していくため定期的に眼科で検診をしてもらってください。ネット通販でコンタクトレンズを購入する際は安全に装用するために、必ず眼科医の指示に従い、処方箋のデータと同じもので購入するようにしましょう。

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