カラコンの使用による頭痛の原因【知らないと危険!?】
カラコンを装用しているときに、頭の痛みを感じたことはないでしょうか。中には、1日中頭痛に悩まされている人もいるでしょう。もしかするとそれは、カラコンが原因なのかもしれません。 この記事では、カラコンの装用による頭痛の原因を詳しく紹介します。また、頭痛があるときの対処法や自分に合うカラコン選び方も解説しているので、快適なカラコンライフの参考にしてみてください。
カラコンを使用することで頭痛になる5つの原因
カラコンの装用中に、頭痛に襲われた経験はないでしょうか。中には、よく頭痛を発症している人もいるでしょう。もしかするとそれは、カラコンが原因なのかもしれません。
まずは、カラコンによって頭痛を発症する5つ原因をご紹介します。なぜカラコンで頭痛を発症してしまうのか、その理由を見ていきましょう。
原因①:カラコンの度数が合っていない
頭痛を発症しているのは、カラコンの度数が目に合っていないことが原因かもしれません。
自身の視力、そしてカラコンの度数が合っていない場合、視力調整が中途半端な状態となってしまい、眼精疲労を引き起こしてしまいます。眼精疲労は文字どおり目を疲れさせてしまう原因です。例えば、次のような症状を発症しやすいといわれています。
・頭痛
・疲れ目
・肩こり
・ストレス
最近では、手軽にカラコンを購入できます。承諾のサインだけあれば購入できる販売店はもちろん、インターネット通販でも購入できるようになりました。ただし便利である一方、個人の判断でコンタクトレンズの度数を選ぶ必要があるため、誤った度数のカラコンを購入してしまうかもしれません。
もしカラコンを装用し始めてから頭痛や肩こりなどに悩まされるようになったのなら、まずは度数の確認のために眼科で検診を受けてみるのが良いでしょう。
原因②:カラコンの使用時間を超えて装用している
頭痛を発症しているのは、カラコンの使用時間を超えて装用しているのが原因かもしれません。
カラコンの使用時間は、1日当たり5~8時間程度が一般的です。使用時間はカラコンによって異なりますが、装用する時間が長いほど目に疲れが溜まってしまいます。特にカラコン初心者の場合は、装用に慣れていないこともあり、短い時間で疲れてしまうこともあるでしょう。
カラコンを長時間装用していて頭痛を感じている人、カラコンを装用し始めたばかりの人は、帰宅後すぐにカラコンを外して目を休めることをおすすめします。
原因③:カラコンのベースカーブとの相性が悪い
頭痛を発症しているのは、カラコンのベースカーブ(BC)と目の相性が悪いからなのかもしれません。
ベースカーブとは、カラコンを形成する球体の湾曲の度合いのことです。ベースカーブが大きすぎたり、小さすぎたりすると、目の形状と合わずに頭痛を引き起こす場合があります。
特にベースカーブが小さいカラコンは、装用中に眼球を傷つけ充血させてしまうのが特徴です。頭痛を発症しやすくなるので注意してください。
また、日本人の平均ベースカーブは、一般的に8.6~8.7mmだといわれています。対してカラコンのベースカーブはおおよそ8.3~8.9mmが取り扱われているため、人によって相性の良し悪しがあるでしょう。もしカラコンをつけていて目の充血や頭痛を感じるのなら、今つけているカラコンのベースカーブを別の種類に変えてみてください。
原因④:目が乾燥している
頭痛を発症しているのは、カラコンを装用しているときに目が乾くのが原因かもしれません。
カラコンは水分を含むレンズなので、目が乾燥するとカラコン自体の水分がなくなってしまいます。その結果、レンズがゆがんでしまい、目を傷つけて眼精疲労を伴う頭痛を発症してしまうのです。例えば、次の状態の人は、目が乾燥しやすいので注意しましょう。
・水分補給を疎かにしている人
・長時間スマホやPCを利用している人
・ドライアイの人
もし目の乾燥を改善したいのなら、うるおいを長時間保持するカラコンを利用すること、目薬を利用して潤いをカバーすることが大切です。
原因⑤:目に疲労が溜まっている
頭痛を発症しているのは、目が疲れているのが原因かもしれません。
目が疲れた状態でカラコンをつけると、目の霞やピントのズレといった症状を引き起こします。普段と視界が変化してしまうことから、違和感が原因で頭痛を発症してしまうのです。長時間疲れを溜め込んだままにしていると、頭痛が悪化する場合もあるので、日ごろから目のケアを意識して生活しましょう。
危険!目に合わないカラコンを使い続ける問題
カラコンとの相性が悪いのにもかかわらず「まだカラコンが余っているから…」「捨てるのがもったいないから…」と考えて使い続けてしまう人もいるでしょう。しかし、その行為によってさまざまな目のトラブルを引き起こすことをご存じでしょうか。
目に合わないカラコンを使い続ける問題は3つあります。安全にカラコンを利用するために、事前に問題を把握しておきましょう。
問題①:視力の低下
目に合わないカラコンを使い続けると、目に疲労がたまって視力が低下する恐れがあります。
人間の目は、ピントを調整することによって、近くの物、遠くの物を見ることができますが、眼精疲労が続くと調整機能が衰えてしまい、うまくピントを合わせられなくなるのです。その結果、視力が低下してしまい、今のカラコンでは視界がぼやけて見えづらくなります。
費用がかかることはもちろん、視力の低下によって生活が不便になると理解しておきましょう。
問題②:平衡感覚の低下
目に合わないカラコンを使い続けると、身体のバランスをとる平衡感覚を低下させる恐れがあります。
視力が低下する際、両目とも同じ視力になるわけではありません。中には、右目0.3、左目0.1というように、視力にばらつきが出ることもあるでしょう。つまり、目に合わないカラコンを使い続けると、両目の視力がばらついてしまい、左右で見え方が変化してしまうのです。
視界が歪んで平衡感覚を失いやすい状態になると、転んだり人にぶつかったりすることはもちろん、最悪、事故につながる恐れがあります。
問題③:老眼の進行
目に合わないカラコンを使い続けると、目に負荷をかけすぎてしまい、老眼を進行させる恐れがあります。
以前まで老眼は、老人だけが発症する問題だと思われてきました。しかし、次の理由から、近年では眼精疲労を発症する人が多いため、若い人でも老眼を引き起こすケースがあります。
・仕事におけるPCの長時間利用
・プライベートにおけるスマホの長時間利用
特に、エンタメが充実している現代では、長時間スマホを利用する人が増えています。「スマホ老眼」といった言葉もあり、目が健康な人よりも目に合わないカラコンをつけている人のほうが発症しやすいので注意が必要です。
カラコンによる頭痛の解消法
カラコンが原因で発症している頭痛を解消したいなら、こちらで紹介する3つの解消法を試してみてください。簡単に実施できる方法ばかりです。始めやすい方法にチャレンジしてみましょう。
解消法①:目の血流を良くする
頭痛は、眼精疲労が関係している場合が多いので、目の疲れを取るために次の方法で目の血流を良くしましょう。
・ホットアイマスクをつけて眠る
・ホットタオルを顔に乗せて休憩する
・目を動かして運動する
凝り固まった目の筋肉をほぐすことができれば、自然と眼精疲労が改善して頭痛も解消されます。「最近よく目が疲れる」と感じているのなら、ぜひ目を温めて筋肉をほぐしてみてください。
解消法②:目薬を使って潤いを確保する
目の渇きが原因で頭痛を発症しているのなら、日常的に目薬を利用しましょう。
目薬は潤いをカバーする便利なアイテムです。長時間スマホ・PCを利用して目が疲れたときや、視界がぼやけるというときには、目薬を点眼してみるのがおすすめです。
ただし、目薬にはコンタクトレンズ用とそうでないものが販売されています。カラコンを使用している方は、以下の記事を参考に、自身が購入すべき目薬を検討してみてください。
解消法③:眼科に相談する
頭痛の原因が分からないとお悩みなら、一度眼科に相談してみるのがおすすめです。
目の状態、そして利用しているカラコンの状態をチェックしてもらえるため、すぐに頭痛の原因を判明できます。また、頭痛の解決策も提案してもらえるので、試行錯誤することなく素早く頭痛を解消できるでしょう。
自身の目に合うカラコンの選び方
「自分の目に合うカラコンを選びたい」と考えているなら、こちらで紹介する5つの選び方を参考にしてみてください。簡単なチェックだけで頭痛を回避できるので、ひとつずつチェックしていきましょう。
選び方①:視力に合うカラコンを選ぶ
まずは自身の視力を把握して、カラコンの度数を把握することが大切です。
視力の確認は自分では実施できないので、一度眼科を訪問して検診を受けることをおすすめします。眼科の検診は1,000円以内(保険適用)で利用できることが大半です。長く健康にカラコンを装用するためにも、事前に確認してみてください。
選び方②:酸素透過率が高いカラコンを選ぶ
カラコンを選ぶ際には、酸素透過率をチェックしましょう。
酸素透過率とは、文字どおりレンズが酸素をとおす割合です。酸素透過率が高いほど、自然に近いつけ心地にできるため、眼精疲労による頭痛などを引き起こしづらいといえます。
カラコンの種類によって酸素透過率が大きく変化するため、なるべく比率が高いカラコンを選んでみてはいかがでしょうか。
選び方③:自分に合う含水率のカラコンを選ぶ
カラコンを選ぶ際には、レンズのうるおいを表す含水率をチェックしましょう。
カラコンの含水率には「高含水」「低含水」の2種類があります。一見、高含水のほうが良いと感じますが、それぞれ次のような特性をもっているので、一概に高含水が望ましいとは限りません。
【高含水の場合】
・眼球に酸素を届けやすい
・柔らかく目になじみやすい
・レンズが眼球の水分を吸うため目が乾きやすい
【低含水の場合】
・ほどよいフィット感をもつ
・目の水分を吸収しにくいため目が乾きにくい
上記より、一般的な利用では高含水のカラコンで問題ありませんが、ドライアイ・長時間のレンズ利用が必要な方は、目が乾きにくい低含水のカラコンがおすすめです。自身の生活スタイルに合わせて、どちらの含水率が最適なのか検討してみてはいかがでしょうか。
選び方④:ブルーライト対策レンズを選ぶ
長時間スマホやPCを利用する方は、ブルーライト対応レンズを選ぶのがおすすめです。
画面から発されるブルーライトを軽減してくれるので、目が疲れにくくなります。仕事でPCを使っているのなら、なるべくブルーライト対応レンズのカラコンを選びましょう。ただし、通常のカラコンよりも高価になりやすいため、予算を考慮して選ぶことが大切です。
選び方⑤:品質の評価が高いカラコンを選ぶ
カラコンを選ぶ際には、口コミなどを参考に品質評価をチェックしてみましょう。
カラコンはさまざまなメーカーから販売されているため、選ぶ種類によって品質が異なります。中には低価格である分、品質が低いカラコンもあるので、目の健康を考えるなら品質チェックが重要です。
また、自身でカラコンを購入するのが怖い方もいるでしょう。もし安全にカラコンを購入したいなら、眼科やコンタクトレンズショップといった店舗を利用して、カラコンの説明を受けながら購入するのが安全です。
頭痛が解消されないなら眼科に相談しよう
カラコンの度数やベースカーブなどを変えてみたけど、頭痛が解消されないとお悩みではないでしょうか。もしかするとそれは、カラコンだけが原因ではないのかもしれません。
本当の原因を知り、安全にカラコンを利用したいのなら、ぜひ眼科に相談してみましょう。視力検査はもちろん、眼圧検査、そのほか目にかかわる複数の検査を利用できます。
また、カラコン購入に必要な情報を収集できるので、カラコン購入前に検診を受け、自分に合うレンズを把握してみてはいかがでしょうか。
カラコンと頭痛の関係が分かったら最適なレンズを探してみよう
カラコンを含むコンタクトレンズを使用していると、さまざまな原因によって頭痛を発症します。中でも眼精疲労は、視力低下や老眼の進行を引き起こす目のトラブルです。
もし安全にカラコンを利用したいのなら、まずは眼科を利用して度数や目の状態をチェックしてもらいましょう。また、カラコンの特徴を理解して最適な製品を見つけることが大切です。簡単なチェックで目の健康を守ることができるので「最近よく頭痛が起きる」とお悩みなら、ぜひ本記事を参考してみてください。
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