コンタクトレンズの裏表を見分ける方法【間違えるとどうなるの?】
コンタクトレンズには裏表があることをご存じでしょうか。中には裏表の違いが分からず、よくコンタクトレンズを装用しなおしている方もいるはずです。 そこでこの記事では、コンタクトレンズの裏表を見分ける方法を詳しく紹介します。また、裏表を間違えた状態で装用した場合の問題や、正しく装着しているのに違和感がある際の原因も解説しているので、コンタクトレンズの基礎知識として、ぜひ参考にしてみてください。
コンタクトレンズの裏表の見分け方
コンタクトレンズの装用時に、誤って裏側のまま付けてしまう人も多いでしょう。しかし、確認方法が分からずお困りの方もいるはずです。
実は、コンタクトレンズの裏表を知る方法があるとご存じでしょうか。2つの見分け方があるので、装用する際にチェックしてみてください。
見分け方①:指に乗せたときコンタクトレンズが内側に反っている
まずはコンタクトレンズを指の腹に乗せて、水平の位置からコンタクトレンズの形状を確認してみてください。もしコンタクトレンズの形状が丸く内側に反っている形状なら、それが正しい付け方だと覚えておきましょう。
一方、コンタクトレンズの形状が丸くなく、外側に反っている形状だと裏側を意味します。紹介したコンタクトレンズの形状は、どのコンタクトレンズにも当てはまる見分け方です。装用時に確認することにより、裏表を間違えることがなくせるので、この機会にぜひ覚えておきましょう。
見分け方②:コンタクトレンズの識別マークが正しく読み取れる
コンタクトレンズの裏表は「識別マーク」からチェックできると覚えておきましょう。コンタクトレンズの表面には「番号」「文字」による識別マークが掲載されています。
裏表の見方は、提供しているコンタクトレンズメーカーによって異なりますが、コンタクトレンズの内側・外側のうちどちらかが正しく読み取れるのならそれが表向きです。一方、文字が反転して読み取れる場合はコンタクトレンズが裏側になっているので表向きに正して装用しましょう。
識別マークの読み取り方は、コンタクトレンズメーカーのホームページで説明されているので、事前に確認しておくのがおすすめです。
コンタクトレンズの裏表を逆に装用し続けると発生する3つの問題
コンタクトレンズの裏表を気にせずに装用していないでしょうか。中には「少し違和感はあるけど、そこまで気にするほどでもない」と裏表を確認せずに装用している人も多いはずです。
ただし、裏表を逆に装用し続けると、さまざまな目のトラブルが発生するとご存じでしょうか。注意が必要な3つの問題をご紹介します。
問題①:見え方が悪くなる
コンタクトレンズの裏表を間違えたまま装用すると、視界の見え方が悪くなってしまいます。
例えば、コンタクトレンズの曲線であるベースカーブの形状が目に合わないため、しっかりとフィットせず、視界がぼやけて見えることもあるでしょう。また、目にフィットしないことから、コンタクトレンズが外れやすくなります。他にも、表側で装用するよりも物が見えづらくなるという問題があると覚えておきましょう。
視界の悪さは、事故やケガの原因にもなるので、今後は裏表を確認して装用することをおすすめします。
問題②:目に違和感が生じて眼球を傷つける
コンタクトレンズの裏表を間違えたまま装用すると、目に痛みが生じ、眼球を傷つけてしまう恐れがあります。白目、黒目の角膜を傷つけてしまうと、次のような問題が起こるかもしれません。
・視力の低下
・結膜下出血
何度も目を傷つけてしまうと、コンタクトレンズを装用できない状態になる恐れもあります。目の健康を維持するためにも、正しい向きでコンタクトレンズを装用しましょう。
問題③:目の病気を発症する恐れがある
コンタクトレンズの裏表を間違えたまま装用すると、眼球から細菌が入り込んでしまうかもしれません。
前述したコンタクトレンズによる傷はもちろん、その他の要因による傷を負った場合、普段空気中にさらされて細菌が繁殖しやすい表面を眼球に当てることになるため、自然と細菌が侵入しやすい環境を生み出してしまいます。結果として、細菌の侵入によって次のトラブルを引き起こすかもしれません。
・角膜感染症
・ウイルス性結膜炎
症状が長期化すると、視力の低下はもちろん失明のリスクもあるのでご注意ください。
2week・1monthのコンタクトレンズは裏表に注意
コンタクトレンズの裏表を気にしない人の中でも、2week・1monthのレンズを装用している方は、1dayのコンタクトレンズを装用している人よりも目のトラブルが発生しやすいのでご注意ください。
なぜなら、長期間継続して使用するコンタクトレンズは、自身で洗浄管理しなければならないからです。どんなに清潔なコンタクトレンズを維持しようとしても、1dayのコンタクトレンズと比べて汚れやすいのは避けられません。また、裏表を逆に装用したことによって眼球が傷つきやすくなることから、長期利用して細菌が繁殖しやすい状況であるほどトラブル発生のリスクが高くなると覚えておきましょう。
裏表が合っているのになぜ?コンタクトレンズに違和感が生じる3つの原因
正しくコンタクトレンズを装用しているのに、なぜか目に違和感があるとお悩みの方もいるでしょう。
問題が生じる理由が3つあります。違和感のある状態でコンタクトレンズを付けると、目を傷つける恐れがあるので、ぜひ覚えておきましょう。
原因①:眼球が乾燥している
裏表が合っているのに違和感がある人は、眼球の乾燥が原因かもしれません。水分不足によってレンズの素材に痛みを感じることがあるため、次の方法で目を潤わせてください。
・まばたきの回数を増やす
・装着液を利用する
・装用前に目を休める
目の乾燥はまばたき不足や目の疲れ、水分不足が原因の場合があります。乾燥は目にダメージが入りやすいので、事前に潤わせておくべきだと覚えておきましょう。
原因②:コンタクトレンズの内側にゴミ・汚れが付着している
もしかすると、コンタクトレンズの内側(眼球側)に、ゴミや汚れが付着しているのかもしれません。
まずは、コンタクトの内側をチェックして何か付着していないか確認してみましょう。もしゴミや汚れが付着しているようなら、一度洗浄液できれいに洗い流すことをおすすめします。
原因③:コンタクトレンズのベースカーブとの相性が悪い
新しく購入したコンタクトレンズで目の違和感があるのなら、コンタクトレンズのベースカーブが目と合っていないのかもしれません。
コンタクトレンズのベースカーブはコンタクトレンズやメーカーによって違いがあります。「コンタクトレンズを付けても、すぐ外れそうになる」といった方はベースカーブが合っていない場合があるので、一度眼科に相談してみるのがおすすめです。
コンタクトレンズに違和感があるなら眼科に相談するのがおすすめ
コンタクトレンズの裏表を確認したにもかかわらず、目に違和感があるとお悩みではないでしょうか。中には、違和感が長期化しており、日常生活に支障が出ている方もいるはずです。
もし、自身で問題を解決できないのなら、すぐ眼科に相談してください。目の検査を行ってくれることはもちろん、あなたにピッタリのコンタクトレンズを提案してもらえます。
その他にも、目の健康状態をチェックする「検診」も利用できるので、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
コンタクトレンズの裏表を理解したらチェックを習慣化しよう
今まで、コンタクトレンズの裏表を気にしたことがなかったのなら、本記事の情報をもとに、正しい装用方法を覚えておきましょう。裏側のまま装用し続けると、見えづらさだけでなく、キズや病気のリスクがあります。
目の健康を守るためにも、コンタクトレンズを付ける際には、必ず裏表を確認するように習慣化してください。
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